
夏といえば、夏祭りが真っ先に思い浮かびませんか?
浴衣姿に縁日の様子、今年もそんな時季が近づいてきましたね。
そして大規模なお祭りになるほど人の賑わいも多く、臨場感あふれる場面がテレビのニュースなどでも報じられていますね。
京都では一年を通して葵祭・祇園祭・時代祭という3つの大きなお祭りがありますが、
ここでは夏の祇園祭をご紹介いたします。
祇園祭は子供連れでも大丈夫?
祇園祭は7月1日から31日までの一月間行われるものですが、そのクライマックスというのは、やはり山鉾巡行をメインとした手前2日間の宵々山、宵山という3日間でしょう。
そして、この山鉾巡行にも前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)が有るのですが、人の賑わいが多いのは前祭ですね。
夜店屋台の数も多く出ますし、お子様連れでお出掛けになりたいとお考えの方もいるでしょう。
もし、お子様連れで祇園祭の宵山を楽しみたいという方には、出来れば日没までの夕方の明るい時間帯に行かれることをお奨めいたします。
子どもさんの年齢は、せめて親御さんと手をつないで歩ける程度でないと同伴は困難かも知れませんね。
とにかく人が多いので、乳幼児には不向きです。
ベビーカー使用や、抱っこ、肩車などは事故のもとになりかねないので、幼稚園児以上の年齢でないと親子共々満足に楽しむことは難しいでしょう。
では、子ども連れで楽しめる祇園祭のポイントは有るでしょうか。
次にご紹介いたします。
祇園祭の子供向けで楽しめる物は?
祇園祭の前祭宵々山、宵山では夜店がたくさん並びます。
ジュースやかき氷などの飲食系の露店も有れば、ヨーヨー釣りや金魚すくいなどのゲーム感覚の露店も出ますので、子どもたちは喜びますね。
また、室町界隈の旧家では古い時代の衣裳や宝物を展示されているので、展示物を見学するだけでも普段目にすることのない体験ができます。
町の辻々には山鉾が並び、それらを見て祇園囃子を聴くのも祭の風情を楽しめます。
町内によっては、鉾の上に上がらせてくれるところもあるので、事前に公式サイトなどでチェックして行かれると良いでしょう。
山鉾巡行当日は、たくさんの山や鉾が長い列をなして大通りを行くのですが、ここでも普段観ることのないような時代衣裳を身に着けた人の行列が観られます。
辻回しと呼ばれる、交差点での鉾の方向変換は観客が息を飲んで見守る最大の見せ場です。
大人でもワクワクする瞬間なので、感受性豊かな子どもにはとても刺激になるのではないでしょうか。
祇園祭の子供連れの時の注意点
祇園祭は京都のみならず、関西一円、そして日本全国、また世界から観光客が訪れる壮大なお祭りです。
当然のことながら一晩で数十万人という人出があり混雑します。
夜には、ある時間になると車はストップ。
大通りが歩行者天国になり縦横無尽に人が行き交います。
お子様とは、必ず手をつないで離れないで歩くようにしましょう。
万一、はぐれた場合は近くの警備に当たっている警察官に申し出て、最後に離れてしまった場所から動かないことが大事です。
祭の日は何処に行っても混んでいるので、トイレも思うようなタイミングでは行けません。
お子様にはトイレ休憩を小まめに声掛けしてあげてください。
また、沿道の自販機などはお茶と水がすぐに売りきれてしまいます。
あらかじめ水分補給の飲み物を用意しておくのが良いでしょう。
外気温も上がって暑いのですが、そのうえに人の熱気で大人でもバテてしまうことがあるので、出来れば保冷財等で体を冷やす対策などしておくと安心です。
まとめ
祇園祭というのはじつに多くの人々が関わって催されるお祭りです。
雨天や台風でも簡単に中止になったりはしないので、全天候に対応できるだけの準備をして行かれると良いでしょう。
お子様連れは何かと不自由なこともありますが、京都の夏祭を思う存分楽しんで、良い思い出作りをしてくださいね。